病院や検診で採血を受ける時は不安ですよね。
採血のことを知っていれば、不安が減るかもしれません。
僕ヨウは、看護師11年目です。
今まで、どのくらいの血液を採ってきたのだろうか(苦笑)
脳外科時代は、朝に一人で20~30人の採血を採っていた時代もありました。
きつかったです(苦笑)
そんな僕が採血について説明をしてみようと思います。
どのような人に向けての記事か
・採血のことに興味がある人
・採血が嫌いな人
・採血を受けることが苦手な人
採血に関して
採血は、病気の診断、病状の把握を行うために必要な医療行為です。
静脈から、注射針による穿刺により静脈血を採取します。
採血の流れはこうです
- 採血する側の腕に駆血帯を巻かれます。
- 看護師が採血する血管を探します。
- 針を刺す部分を酒精綿で消毒します。
- 針を刺し、採血管で血液を採取します。
- 駆血帯を外し、針を抜きます。
- 酒精綿で圧迫止血し、最後にインジェクションパッドを貼ります。(丸い絆創膏)
穿刺を避ける部位はここです
看護師は、穿刺を避ける部位は理解しています。しかし、乳房切除、透析シャント等をしている方は、予め、自分から看護師へ情報を伝えておくことがよいでしょう。
採血を受ける際の注意点を知っておこう
止血困難・皮下出血(青あざ)
採血後に血が止まりにくかったり、青あざが生じたりすることがあります。
十分圧迫して、押さえて止血してください。出血してしまったら、さらに出血が広がらないように圧迫を続けて、しばらく冷罨法をしたあと温罨法を行うと血液が速く吸収されます。
また、薬を飲んでいる方で、抗凝固薬などの血が止まりにくくなる薬を飲んでいる方は、必ず、事前に医療者へ伝えておきましょう。
アレルギー
採血時の消毒やスタッフの手袋(ラテックス)などでかゆみ、発疹をはじめとするアレルギー症状が出ることがあります。以前にアルコール綿の消毒でアレルギーが出たことがあれば、採血前に看護師に申し出ましょう。
これは、採血前に必ず看護師の方から確認をしてくる内容です。
神経損傷
採血後も手指へ広がる痛み、痺れなどが持続することがあります。約1万~10万回の採血に1回程度起こるとされています。痛み、痺れが続く場合はすぐに言いましょう。
可能性としては低いですが、神経損傷はゼロではありません。
看護師はなるべく安全な部位を選択して採血を行っていますが、人の血管の走行は、同じではなく様々です。もし万が一、刺されたときに痺れを感じた場合には、すぐに看護師に伝えましょう。
血管迷走神経反応
採血時や採血前後に神経が興奮し急激に血圧が下がることにより、めまい、気分不良、意識消失などを引き起こすことがあります。
迷走神経反応も、わりと聞かれます。なんなら、看護師の同僚でも、採血をされる側に立った時に倒れそうになったりしたわと言う人も結構います。気分の悪くなったことがある方は、事前に看護師に伝えましょう。横になった状態で採血をしてくれたりします。
採血の時にグーパーグーパーはしちゃだめ
採血で駆血帯を巻いた後、軽く拳を握ってもらいます。 この時、血管の怒張が不十分な場合に「グーパーグーパー」をさせることもありましたが、 これはクレンチングと言って、最近ではあまりオススメされる方法ではありません。 筋収縮によってK(カリウム)が漏出し、検査値でもKが高値となってしまうからです。
採りにくい場合には保温材で事前に手を温めたり、緊張を緩和したりすることを優先します。 ただし、どうしても採りにくく、その採血で電解質を調べない場合には、影響を理解した上で行うこともあります。
今でも、採血時に「グーパーグーパー」をしてくださいと言ってくる看護師がいますが、やったらダメですよ。
採血を採られる前に、看護師に言ってはいけないワード
そのワードとは
「私いつも採りやすいって言われるんです。失敗されたことないんですよね~」
こんな感じのワードは絶対に言ってはいけません。
看護師も人間です。
失敗してはいけないっ!と変な暗示がかかって、逆に失敗されてしまいますよ。
一番は何も言わないことです。(痛みや痺れは言わないとダメですが)
まとめ
どうでしょうか
わからないことが怖いのです。知識があれば、少し不安が軽減しませんか?
それでは^^
採血とルートを取るためのコツだけが書いてある不思議な本です。
面白いですよ^^
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