ある特定の状況や出来事でのストレスで、不眠、食べられない、意欲の低下、何もする気力が起きない等の症状が表れる。それ「適応障害」かもしれません。
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どのような人に向けての記事か
・仕事に大きなストレスを感じている人
・下記にあげる症状が表れている人
・周りに、適応障害かもしれない人がいて心配である
・適応障害って、どんな障害なのか興味がある人
適応障害について(厚生労働省によると)
【定義】
「ストレス因により引き起こされる情緒面や行動面の症状で、
社会的機能が著しく障害されている状態」
適応障害はある特定の状況や出来事が、その人にとってとてもつらく耐えがたく感じられ、そのために気分や行動面に症状が現れるものです。たとえば憂うつな気分や不安感が強くなるため、涙もろくなったり、過剰に心配したり、神経が過敏になったりします。また、無断欠席や無謀な運転、喧嘩、物を壊すなどの行動面の症状がみられることもあります。ストレスとなる状況や出来事がはっきりしているので、その原因から離れると、症状は次第に改善します。でもストレス因から離れられない、取り除けない状況では、症状が慢性化することもあります。
適応障害の症状です
適応障害の症状の現れ方は人によって異なり、心や体、行動の変化として現れます。
【心に現れる症状】
憂鬱さ、不安感、焦燥感、怒り、判断力や思考力の低下 など
【体に現れる症状】
ドキドキする、発汗、不眠、頭痛、手の震え、めまい、食欲不振 など
【行動に現れる症状】
遅刻が増える、無断欠席する、人と会うのを避ける、電話に出られない、メールを返せない、暴飲暴食、食事が摂れない、喧嘩、危険運転 など
心にも体にも様々な症状が表れます。
程度の差はあれど、普段、誰もが感じたり、経験してそうなことのため、
自分で気づくのは、難しいときもありそうですね・・・
適応障害には特徴があります
「ストレスの原因に近づくと症状が現れ、
離れると普段の生活を送ることができる人が多くいるということ」
職場環境にストレスの原因がある方は、仕事に行こうとすると気分が優れなくりますが、
友達と遊んだり、好きなことをするときは症状がなくなり外出もできます。
悩み人
好きなことはできるなんて、自分に甘えているだけなのかな・・・
周囲の人や自分自身でさえも「甘えているだけなのではないか」と思ってしまうことがありますが、これは適応障害の症状であり、甘えではないんです。
まずは病院受診をしてみましょう
症状が表れていても「自分への甘えかな」なんて思ってしまうと、
病院受診をするのに気が引けてしまうかもしれません。
僕が考える受診の基準としては「社会生活を営む中で、影響がでるレベルで症状がでている」です。このような際には、受診をしてください。
適応障害の治療法にはどんなものがあるか
適応障害は原因となるストレスが明確です。それがなくなると、概ね6カ月以内に症状が治まるケースも多いとされています。
・ストレスを取り除く
ストレスの原因を減らす、距離を置く、完全になくす、などの環境調整が中心となります。
例えば、仕事が忙しければ業務量を減らしたり、人間関係で苦痛な状況があれば、少し距離を置いてもいいかも知れません。また、思い切って転職する、恋人と別れる、家を出て一人暮らしをする、負担となっていることをやめる等も有効なこともあります。
・ストレスに対処能力をつける
ストレスへの耐性を上げたり、ストレスの原因と向き合い解決していきます。ストレスの原因を取り除くことが難しい、あるいは避けることが望ましくない場合に有効です。精神科や心療内科で受ける治療において、生活リズムの改善や自律訓練法(リラクゼーション)、カウンセリングや認知行動療法、問題解決技法、ソーシャルスキルトレーニング(SST)などが取り入れられることもあります。
・薬で症状を抑える
どうしても症状がつらくて仕事や生活に支障が出る場合は、対症療法として薬物療法が用いられることがあります。不安などの症状にはベンゾジアゼピン系の抗不安薬、うつの症状には抗うつ薬などを服用しながら症状の安定を図ることもあります。
まとめ
日々を頑張っている皆様、そろそろ一度、心身ともに体調を見直した方がよいですよ。がむしゃらに日々を進み、心も体も壊してしまっては、今後の人生に希望を持つこともできません。
以前に比べ、最近では気軽に心療内科へ受診できるようになっています。
健康があって初めて、仕事、家族、恋愛、趣味等々・・・向き合えるのだと思います。自分のためはもちろん、周りで困っている人にも、声を掛けてあげてください。
本日は「それ「適応障害」かもしれないので、我慢せず病院受診しましょう」というテーマでした。
それでは^^
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