【しぐさに表れています】しぐさに表れる隠された心理

悲しげな女性PSYCHOLOGY
ナースマン

普段何気なく出てしまう「しぐさ」。

この「しぐさ」には、いろいろな意味が隠されているんです。

言葉や表情だけでは相手の本心はわからない

人の心理状態や性格は、その人が話す内容や表情によく表れると考えがちですが、実はそうではありません。

なぜなら、人は容易に自分の気持ちに反した言葉や表情で相手に接することができるからです。

では、相手のどんなところを見て心理状態を判断したらよいのでしょうか?

答えは、自分で意識的にしにくい動作や反応を見ることです。


人間の動作で感情が素直に出やすいものさし(信頼尺度)の順番

動物行動学者のデズモンド・モリスという方が、示す人間の動作で信頼できる順番は次の通りです。


1.自律神経信号

自分の意志で抑えることのできない生理的反応のこと。動揺・恥ずかしい時に顔が赤くなったり、緊張や不安で動悸が起きたり、発汗したりすること。もっとも信頼できるとされています。

2.下肢信号

貧乏ゆすり等の足の動き。

3.体幹信号

体の姿勢のこと。

4.見分けられない微妙な手の動き

5.意図的ではっきりわかる手の動き

6.表情

7.言語


人の心理状態を読もうと思うのなら、言葉や表情だけに頼らず、

手や足など相手の体全体に注目しましょう。


体の動きに表れる感情

マイナスの感情は体全体の動きに表れやすいです。

人が怒りを感じているとき

頭や足の動きが多くなり、手の動きは少なくなります。

ゆっくり至近距離まで近づいてくるときも、相手は怒りを感じています。


哀しみを感じているとき

かなり速足で近づいてきて、しかも視線を交わせないようにする場合、哀しみを感じています。


恐れを感じているとき

遠く離れた位置から、動かずにこちらの様子をうかがい、視線を合わせようとしてくるとき恐れを感じています。


憂鬱を感じているとき

足の動きが多くても、頭があまり動かないときは憂鬱を感じているときです。


敵意を感じているとき

両手を合わせたり、自分の体を触る動作が多い人は、接している相手にひそかに敵意を持っています。


自分を触るしぐさに表れる心理

自分の体を触る行為を自己親密行動といい、不安や寂しさ、緊張が強い時に多くなります。


・頬杖をついている

退屈を感じている、相手に親しみを感じている、誰かに甘えたい、支えてほしい、慰めてほしいという心理を表しています。

・髪に触る

他人に甘えたいという心理を表します。

・腕を組む

他人を受け入れたくない、自分を守りたいという意識の表れです。肘を張って組んでいる場合は、相手を威圧しようとする心理が働いています。自分を抱きかかえるように体を丸めて腕を組んでいるときは、不安や悲しみを感じています。

・手を握り締める

緊張状態にあります。

・唇を指でなでる

不安を抱いていて、落ち着きを取り戻したいと感じています。

・爪や指を噛む

強い不安を感じています。爪がギザギザになるほど噛んだり、指を傷つけるまで噛むのは自傷行為で、欲求不満が相当高まっている状態です。

・顔や体を無意味に触る

不安や緊張、欲求不満を感じています。頭を掻く、鼻をつまむ、何度も手を組んだり話したりするしぐさも同様です。

頬杖

まとめ

精神科病棟では、他者へ自身の思いを適切に表現できない患者さんも多いです。

言葉では、上手に表せない分、様々な「しぐさ」が見て取れます。

怒りや不安を感じている状況で、先にあげた動作やしぐさがみられたなぁと、この記事を書いていて思いました。

人の「しぐさ」の裏にある心理状態を知ると、より相手を知ることができるかもしれませんね。

 

それでは^^


 

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