看護師の皆さん、日々の看護の中で、患者さんのルート自己(事故)抜去に悩まされることがあると思います。対策・防止策を検討しても、いたちごっこのように繰り返されることもあります(苦笑)
病棟での対策をまとめてみたので、ぜひ、日々の看護の中で役立てて頂ければと思います。
どのような人に向けての記事か
・患者のルート自己抜去に悩まされている看護師さん
・新人の看護師さん
ルート自己抜去予防のフローチャート
点滴ルート自己(事故)抜去防止のために
1. 患者は点滴治療に対して納得・受け入れができているか?
納得ができている場合はよしとして、できていない場合は・・・
患者の理解度に合わせ、必要性を繰り返し伝えてみましょう。
2. 本当に点滴は必要か検討する
点滴をしなくても、他の手段はないか検討することも大切です。
食事摂取不良での補液であれば、経口補助食品は摂取できないか?、食種を変更したらどうか?なども考えてみてください。
3. せん妄・意識障害の有無は?
せん妄、意識障害がないときは、どこに点滴が入っているか、患者に伝えましょう。行動時に点滴に注意を払えるようになります。
せん妄、意識障害がある場合は、少しでも点滴の時間を短くできないか(日中で落としきれないか)検討したり、点滴自体に患者の目が向かないようにする 等の工夫をしてみましょう。夜間の点滴は必要か医師と調整するのも良いかもしれません。
4.点滴自体に患者の目が向かないようにする
・ルートは病衣の袖の中を通し、後ろ袖から出す
・患者の目に入らない頭側等にルートを配置する
・点滴刺入部を包帯やガーゼで覆う
等、患者の状況に合わせて検討すると良いでしょう。
5.ルートの固定を強化する
接続部はテープ固定をし、たとえ、患者が引っ張たりしても、直接テンションがかからないように固定を工夫しましょう。
6.訪室回数を増やす
患者の部屋へ訪室回数を増やすことで、自己抜去の危険性を減らすということです。
しかし、これだけでは完全に防ぐことは難しいですよね。なので、他の対策をとったうえで併用するとよいでしょう。
7.痒みに対処する
・キャビロン、リンデロン軟膏等を使用
・冷罨法の使用
「痒くて抜いちゃいましたぁ~」
なんて患者さん意外にいますよね・・・
8.医師・家族の協力を得て目を離さない
家族が頻回に面会に来られるのであれば、協力してもらい自己抜去を防ぐことも良いかもしれません。
9.ケアや会話で点滴への気をそらす
限界はありますが、ポイントは留置されているルートに意識を向けさせないことです。
10.ルートの長さを調節:病衣に固定し直接穿刺部にテンションがかからない様にする
これもルートの固定に入ると思いますが、患者が引っ張ったとしても直接テンションがかからないように工夫するのがポイントです。
11.ライン類は不要となれば、すぐに抜去する
案外これ見落とされているかもしれません。
もう使用しないと思われるけど、念のため、あと1日2日留置しておけば、いざというときに役に立つかも・・・
そう思うこともあるかもしれません。また、実際に救急の事態に備えてということもありますが、そこは看護師お得意のアセスメントを踏まえて、検討しましょう。
必要がないと判断できれば、迷わず、抜針!!
12.患者の危険行動の理由をアセスメントし対応を検討する
なぜか、ルートに手が伸びてしまう・・・
患者の状態によっても様々ではあると思いますが、必ず、何かしらの理由があります。
・ライン類留置に伴う痛み
・瘙痒感といった不快症状
・目に入って気になる
・点滴に抵抗がある
・「この点滴には毒が入っている」といった妄想
・・・等々
患者の状況を観察し、ここにポイントを置いて、対策を講じていくことが一番大切なことなのかと思います。
まとめ
日々、闘われている看護師さんへ向けて
今回は【看護のポイント】看護師視点・点滴ルート自己(事故)抜去防止のために
というタイトルで書いてみました。
それではまた^-^
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