【幻覚】を別の角度からみると、ちょっと世界が面白くなる

泣いているTHOUGHT
ナースマン

皆さん、こんにちわヨウです^^。

精神科の病棟で働いていると、幻覚・幻聴等を表出する患者さんと関わることが多くあります。あまりにも毎日そのような表出を聞いていると「いやいや待てよ、実際にはそのようなことが起きているのに僕には見えない、聞こえないだけなんじゃないのか」と思わされることがあります。

どのような人に向けての記事か

・幻覚がどんな症状なのか知りたい人

・ちょっと、不思議な世界が好きな人

幻覚という症状について

幻覚は「実際にはないものをあるように感じること」

視覚や聴覚、嗅覚、触覚などさまざまな感覚で現れます。もっとも多くみられるのが、実在しない人の声が聞こえる幻聴です。その声は、自分に対する悪口や噂であったり、何かの命令であったりします。ときには、テレパシーや電波などの形で感じることがあります。そのほか、ほかの人に見えないものが見える幻視、普通なら感じないような身体の症状を感じる体感幻覚、幻嗅、幻味などが起こることもあります。


ナースマン

幻覚といっても、様々な種類が存在するんですね。

精神科病棟で働いていると、このような症状に出くわすことは日常茶飯事です

精神科で働いていると、このような幻覚を表出する患者をたくさん見ます。

このような環境に身を置いていると

「いやいや待てよ、実は本当に見えていたり、聞こえていたりするんじゃないか?」なんて思っちゃうことがあるのです。

 

ナースマン

簡単に言うと、映画「シックス・センス」の世界です。

映画「シックス・センス」を簡単に説明すると・・・

シックスセンス

■あらすじ

『小児精神科医のマルコムはある晩、妻アンナと自宅にいたところを、押し入ってきた患者のヴィンセントに撃たれた。ヴィンセントは彼を撃つと自殺し、この事件は彼の魂に拭いがたい傷を残す……。それから1年後、妻アンナと言葉を交わすこともできず悶々とする日々を送っていたマルコムは、他人に言えない秘密を隠して生きるあまり心を閉ざした8歳の少年コールに出会った。彼の秘密とはなんと死者が見えること。彼はこの秘密を母リンにも話せず、友達からも異常者扱いされて悩んでいた。なんとか彼を助けようと苦心するマルコム。やがて、ふたりは心を通わせるようになり、コールはついに秘密を打ち明ける。死者は彼にいつも何かをさせたがっているというのだ。死者が見える少年と心に傷を負った精神科医が互いに交流を通じて癒されていく姿を綴った異色のサスペンス・ホラー!

 

下記の予告動画では、ホラー感が満載ですが、実はそのような映画ではなく、最後には心温まる映画となっています。


ナースマン

この作品内で、コールという少年が出てきますが、彼は死者が見え、死者と会話もできます。そのため、周りからは異常者扱いされてしまうのです。

こういうことです!幻覚と周りからは言われているけど、実は「それ」は存在していて、私たちが気づいていないだけかもしれないということ。

世の中、少数派の意見は届きにくいものです。

実はそういう世界は存在していて、多数派がそれを認めず、「病気」であると決定を下しているとしたら、世の中、見方が変わってくると思います。

ちなみに、映画「シックス・センス」をみたことがない方は、ぜひ、見てください!

多くは語りませんが、必ず、2回は見たくなる作品です。

なぜ、2回かと言うと・・・それは見てのお楽しみです^-^!



 これを踏まえて幻覚を見ている患者さんの心境を考える

これを踏まえて、幻覚をみている患者さんの心境を考えます。

周りからは「そんなもの見えないし、聞こえないよ、あなたは異常者だわ」なんて言われるけど、

本当に見えて感じている患者さんにとっては、本当に地獄の思いだと思います。

だって、目の前にいるし、聞こえてもいるんですから・・・

これを踏まえると、安易に肯定や否定はできませんよね。

幻覚を表出する患者への医療者の関わり方はこうです

ナースマン

「〇〇さんにはそれが見えて聞こえているんですね。

そうだとすると、本当にお辛いですよね」というように肯定も否定もせず、

患者さんに起きている「辛さ」は事実なので、それに対して共感・傾聴をするのです。

そうすると、患者も自身が否定されているとは感じず、

かつ、辛さを分かってくれる存在がいると感じることができるのです。

まとめ

今日は、「幻覚」を別の角度からみて、最後は医療者としての関わり方にも触れてみました。

でも、僕個人としては、世の中には霊的なものがあって欲しいと思うほうなので、

いつしか、幻覚は幻覚じゃない。それは確実に存在していた!みたいな発表が起こることを

密かに待っています(笑)

それでは^^

コメント